緑内障は、眼圧上昇による視神経の障害とそれに伴う視野欠損をおこす病気です。
緑内障は、眼圧上昇の要因と偶角の所見から分類することができます。
日本緑内障学会のガイドラインでは、治療をはじめる前に、原因を明確にして緑内障を分類し、その緑内障にあった治療を行うように定められております。
原発緑内障
眼圧上昇の原因が不明な緑内障を原発緑内障といいます。原発緑内障は、原発開放偶角緑内障と原発閉塞隅角緑内障に分けられます。また、眼圧が正常値にも関わらず緑内障の症状がある正常眼圧緑内障(原発開放偶角緑内障に含まれる)と原発開放偶角緑内障と原発閉塞隅角緑内障の合併例として混合型緑内障があります。
続発緑内障
眼圧上昇の原因が他の眼疾患・全身疾患や薬物使用による副作用となる緑内障を続発緑内障といいます。続発緑内障には、原発緑内障同様に偶角の所見によって、続発開放偶角緑内障と続発閉塞緑内障に分けられます。
発達緑内障
眼圧上昇の原因が先天的(生まれつき)な緑内障を発達緑内障といいます。具体的には、偶角という部分に発育異常があり、眼圧が上昇します。発達緑内障には、生後1歳までに発症する早発型発達緑内障、10歳から20歳代で発症する遅発型発達緑内障、他の先天異常(無虹彩症、スタージ・ウェーバー症候群、ペータース異常など)で発症する3つに分類されます。