検査・設備紹介

ナビゲーションレーザーシステム

Navilas® 577+

Navilasレーザーは、従来の機器よりも正確な治療計画と患者さんの負担を軽減することができる網膜光凝固術を行う最新レーザー機器です。
特徴としては、

  • 1.眼底カメラとレーザーが一体となった、世界で初めてのナビゲーションレーザーシステムです。あらかじめ撮影した眼底画像をもとに、レーザーをナビゲートします。
  • 2.カラー眼底画像や蛍光眼底造影画像を撮影できます。カラー眼底画像だけでなく、蛍光眼底造影画像を元にレーザーをナビゲートすることができます。
  • 3.OCT画像など、他の機種で撮影した眼底画像を取り込み、それをもとにレーザーをナビゲートすることもできます。
  • 4.事前の治療計画では、それらの眼底画像を撮影したカラー眼底画像にオーバーレイ(重ね合わせ)し、病変部にレーザー予定部位をマークします。
  • 5.事前の治療計画と優れたアイトラッキング機能によってレーザー照射を行うので、高精度かつ安全性に優れた治療が可能です。
  • 6.従来のレーザー機器よりも迅速かつ効果的な治療が可能です。

    【Navilas® 577+の機能について】

    局所光凝固術
    汎網膜光凝固術

    汎網膜光凝固術とは、網膜を広範囲に光凝固術することです。通常は、網膜を一度に広範囲凝固すると刺激が強いために数回に分けて光凝固術を行いますが、Navilasレーザーでは、1度のレーザー照射でも刺激が少なく、短時間で治療を実施することができるので痛みが少なく、患者さんの通院負担が軽減します。

    閾値下(いきちか)光凝固術

    閾値とは、治療を行うために必要な最小限の強度や刺激などの量という意味で、閾値下光凝固術とは、網膜組織に対して凝固閾値(ぎょうこいきち)に達することなく繰り返し加熱・刺激が可能なレーザー光凝固術で、視機能を維持しつつ瘢痕を回避する事ができる治療となります。

    Navilasレーザー治療例

    ①検査


    PLEX Elite 9000で撮影した眼底の血管造影とVISUCAM NM・FAによる蛍光眼底造影写真を撮ります。
    毛細血管が確認できない箇所、血管が詰まっている箇所を確認(赤丸参照)

    ②治療計画を作成・レーザー照射


    ①の赤丸をもとにレーザー治療計画を作成します。図の黄色いマークは、黄斑部と視神経です。黄斑部の周辺までレーザー光凝固術が可能になった事を見ていただけると思います。

    ③治療レポート


    薄い水色の丸が、あらかじめ計画をたてたレーザーの予定ポイント、内側の白く色がついているところが、レーザー光凝固の後となり、治療計画通り正確に凝固されています。Navilasレーザーでは、このようにどこをレーザー治療したか確認できるように治療レポート機能が付いております。このレポート機能があるので閾値光凝固術を行っても、治療経過を観察することができます。

    【治療レポートの参考例】

    CYCLO G6 マイクロパルス P3 プローブ  毛様体光凝固

    毛様体へ熱を与えることにより、 緑内障を治療するレーザー光凝固装置
    1.連続波による経強膜毛様体光凝固
    2.マイクロパルス波(MP)を使用した低エネルギーな経強膜毛様体光凝固

    【期待する治療効果】
    緑内障の治療のために眼圧上昇の原因となる房水産生と流出に対して、毛様体にレーザー光凝固を行う事で、房水の産生を抑制させる・房水流出を促す効果を期待して実施する治療です。

    ※さまざまな病型で眼圧下降効果は得られています、ただし、研究N数が少なく、病型・病期ごとの治療効果の違いについては研究がすすんでいません。
    ※まずは、低侵襲な治療としてGプローブの代わりにお使いください。Gプローブの適応は、難治性緑内障患者または視野/視力を著しく 悪化している緑内障患者です。

    詳しくはこちら >

    眼底検査

    Daytona(OPTOS)

    Daytonaは200度の撮影範囲を持っており、網膜の80%以上の範囲を高解像度画像で撮影するので、従来の機器では観察が難しかった網膜周辺部の病変も撮影が可能です。また、患者さんに負担が少ない無散瞳で撮影することができます。

    光干渉断層計(OCT)

    HD-OCT(ZEISS) 

    HD-OCTは、網膜・黄斑疾患、緑内障、視神経などの診断に有効な眼底三次元画像解析検査機器です。通常の眼底検査とHD-OCT画像解析を比較すると、レントゲン検査とCT検査・MRI検査くらいの情報量の違いがあります。また、検査は痛みもなく、短時間なので患者さんの負担が少なく実施できます。

     

    SSOCT:PLEX Elite9000

    PLEX Elite 9000は、検査時に造影剤を使わずに網膜の血管と断層像を従来の機器よりも広範囲に撮影できる最新OCTとなります。網膜・黄斑疾患の眼底血管の異常に伴う病気を診断するのに有効です。世界で200台、日本では20台しか導入されていない最新高精度の検査機器です。

     

    蛍光眼底造影

     VISUCAM NM・FA(ZEISS) 

    VISUCAM NM・FAは、蛍光眼底造影を含む多彩な眼底撮影が可能な高画質眼底カメラです。糖尿病網膜症、緑内障、加齢黄斑変性症などの疾患を高画質な眼底写真で撮影できます。また、非侵襲で早く簡単に黄斑色素密度を撮影できる初の眼底カメラです。

    OCTアンギオグラフィーとの比較 >

    蛍光眼底造影検査の説明

    • 腎臓が悪いときはこの検査ができないときがあります。
    • 眼科造影検査用のフルオレサイトというお薬を点滴して、網膜の血管を造影します。お薬は安全なお薬ですが、どのようなお薬でもあるように、ごくまれにアレルギー反応が起きたり、じんましんや吐き気などの副作用がみられることがあります。吐き気や嘔吐、気分不良が出ることがありますが、少し休んでもらえば楽になることが多いです。
    • 以前にこのお薬でアレルギー反応が起きたことがある場合は、重篤なアレルギー反応が起こることがあるので、必ず医師に伝えて下さい。万が一、重篤なアレルギー反応が起きた場合、命に関わる可能性もありますので、当院で出来る最善の処置をさせていただいた上で、必要であれば総合病院へ転院していただく可能性もあります。
    • このような副作用の可能性もありますが、病気が進行しているかどうかを知るためにはこの造影検査が必要です。

    【注意事項】

    • お食事は検査の2時間前に済ませてください。
    • 散瞳しますので4~5時間は見えにくくなります。
    • 検査当日は尿が黄色くなります。
    • 当日体調がすぐれない場合は早めにお電話でご連絡ください。

    OCTアンギオグラフィー

    OCT(光干渉断層計)アンギオグラフィーとは、網膜・黄斑部の血管の状態を評価する検査です。これまで行っていた蛍光眼底造影とは異なり、検査前に造影剤を点滴する必要がありません。造影剤が体に合わず体調を悪くされる方もいらっしゃいましたが、OCT(光干渉断層計)アンギオグラフィーの血管造影検査ではその心配はありません。

    SSOCT:PLEX Elite9000

    PLEX Elite 9000は、検査時に造影剤を使わずに網膜の血管と断層像を従来の機器よりも広範囲に撮影できる最新OCTとなります。網膜・黄斑疾患の眼底血管の異常に伴う病気を診断するのに有効です。世界で200台、日本では20台しか導入されていない最新高精度の検査機器です。

    より詳しい説明はこちら >>

     

    角膜形状解析(前眼部OCT)

    CASIAⅡ Advance

    CASIA(前眼部OCT)の最新機種で、より広く、よりきれいに角膜、前房、隅角、水晶体を解析できるようになり、Advanceに搭載されたアプリケーションで手術に必要なより多くの情報を取得することができるようになりました。

    画像イメージ

    トータル解析

    より鮮明になった画像イメージ

    CASIA(TOMEY:OCT SS1000)

    CASIA(OCT-SS1000)は、前眼部の疾患を診断するための非接触型の画像診断装置です。角膜、前房、隅角、水晶体を3次元で解析できるので、従来の機器では不可能であったより詳細な分析が可能です。白内障、緑内障、角膜疾患などの検査として行います。角膜が混濁していても撮影が可能です。

    角膜形状解析

    角膜前面、後面、厚みなどを正確に解析します。特にいままではわからなかった、角膜後面の乱視成分を解析することができます。そのため、より正確な乱視の定量が可能になりました。当院の乱視矯正白内障手術ではこの角膜後面乱視を加味した乱視量を矯正しています。

    隅角3次元解析

    隅角鏡検査の代わりに当院では、CASIA(前眼部OCT)を使用しております。CASIAを使用することで、検査時に目に専用のレンズを装用する必要がなくなり楽に検査を受けていただけます。

    濾過手術後の房水流出路3次元解析

    緑内障手術(濾過手術後)の濾過胞の観察に使用します。

     

    超音波画像診断・超音波生体顕微鏡(UBM)

    Eyecube(ELLEX)

    超音波画像診断装置

    Eyecube(機能①:超音波画像診断装置)は、眼底出血や白内障による水晶体の濁りが強く眼底を詳しく診ることが難しい場合に超音波を使って検査する方法です。

    UBM(超音波生体顕微鏡)

    Eyecube(機能②:UBM(超音波生体顕微鏡))は、隅角鏡では観察が難しい、虹彩裏面、毛様体・毛様溝の精密な形態観察が可能で、閉塞偶角緑内障の診断には必要不可欠です。UBM(超音波生体顕微鏡)を使用して検査することで、より正確な診断ができ、適切な治療方法を決定することができます。

     

    高次収査計(高次乱視計)

    KR-1W(TOPCON) 

    KR-1W(高次収査計)は、角膜の形状を測定して乱視の有無や正乱視・不正乱視の判断を行う機械です。当院では主に、白内障手術を実施する前に乱視の有無・乱視を分類するために実施しております。手術後の見え方の質をシミュレーションでき、ある程度予想できます。

     

    乱視矯正が可能な場合のシミュレーション例

    手術前に行う検査で、手術後の見え方をシミュレーションした結果です。手術後、ある程度の乱視矯正が可能な例です。
    ※画像をクリックして参考にして見て下さい。

    乱視矯正が難しい場合のシミュレーション例

    手術前に行う検査で、手術後の見え方をシミュレーションした結果です。手術後、乱視矯正が難しい例です。
    ※画像をクリックして参考にして見て下さい。

    術中ガイドシステム

    ARGOSによる検査

    ARGOSは、VERIONと比較して眼軸長測定が可能になり、よりシームレスな白内障術前検査を可能にします。測定速度も早く、測定結果にばらつくリスクを軽減します。以下のデータを取得できます。
    •前房深度(ACD)
    •角膜屈折値(K)
    •角膜径(CD)
    •中心角膜厚(CCT)
    •眼軸長(AL)
    •房水深度(AD)
    •瞳孔径(PD)
    •水晶体厚(LT)

    進化したポイント

    ①洗練された乱視管理ツールと複数のIOL度数計算式の搭載
    手術プランニングとその実行がシンプルかつ、
    複雑なオンラインでのTORIC IOL度数計算を回避できます。
    ・複数のIOL度数計算式、IOLモデルから最適なIOLの選択が可能です。
    ・術後乱視予測の確認もでき、TORIC IOL 適応の判断も可能です。
    ・搭載されたLRIノモグラムで弧状切開をプランニングできます。
    ・手術室で使用するイメージガイドプランを計画し転送できます。

    ②手術室へのシームレス移行
    外来で作成した手術計画を手術室に院内のネットワークを介し直接送信
    紙媒体を介さず、データを送信できるため、転記ミスのリスクの低減が期待できます。
    VERIONデジタルマーカーLへのオーバーレイにより、手術計画がLenSx®レーザーに送信され、計画した角膜切開位置、Capuslotomyの位置、大きさが反映されます。VERIONTMデジタルマーカーMにより、顕微鏡視野内に切開位置、前嚢切開のガイド、トーリック軸、IOL固定位置が表示されます。

    ③リアルタイムのトラッキング
    術前に計画されたデータと術中の仰臥位での患者眼を同期させ、予め
    最適に計画された手術計画に沿ったガイドを表示させます。術中の眼球
    回旋も補正され、手術精度の向上が期待できます。

     

    VERIONによる検査

    VERIONは、白内障手術における乱視矯正や多焦点眼内レンズを挿入する際により正確な手術を実施するための機械です。具体的には、角膜屈折力と乱視の測定・デジタル画像撮影を行い、角膜の切開位置・水晶体の前嚢切開位置、眼内レンズの固定位置、などを事前に計画して手術を行うので、手術後の見え方に大きく影響を与えます。また、手術時には術前に撮影した眼球データを手術顕微鏡に取り込む事ができ、正確に乱視軸を決定できます。

    VERIONの3つの機能

    ①【Image】
    手術前に、角膜屈折力と軸の測定、眼の表面の特徴を把握します。高解像度のデジタル画像で患者さん固有の強膜血管、輪部や虹彩の特徴を撮影します。撮影は、正確性を期すために約1,000枚程度行われます。このように患者さん固有の眼の特徴をしっかりと把握することで、手術中の眼球の動きを分析でき、創口作成、前嚢切開、IOL固定時のGuideが可能となります。

    測定項目としては、

    • ケラトメトリー
    • 角膜輪部の位置と径
    • 水平方向White-To-White
    • 瞳孔
    • 角膜反射
    • 視軸異常


    ②【Plan】

    手術に使用する眼内レンズの度数計算やトーリック眼内レンズ・SIA・角膜弧状切開等による乱視矯正を手術前にプランニングする事ができます。
    ●眼内レンズ度数決定
    ●乱視矯正プランニング
    手術後、乱視を最小限にするようにトーリックレンズIOLの円柱度数決定、最適な切開位置の調整、角膜弧状切開、SIAを考慮したプランニングを行う事ができます。

    ③【Guide】
    事前に行った撮影データと手術のプランニングを手術顕微鏡に投影します。その結果、正確な角膜切開位置、前嚢切開位置、IOL中心固定位置、トーリックIOL軸を視野で確認しながら手術を実施するので、精度の高い手術が可能となります。

    視力検査

    VC-60(TAKAGI)

    TAKAGIのVC-60視力表は、従来の字づまり視力表では表示できなかった大きな指標まで(視力値0.03~0.09)を表示できるようになり、さらに液晶タイプの視力表では表示できなかった字づまり表示が可能になった視力表です。【字づまり表示】と【字ひとつ表示】を併せもった最新の視力表です。

     

    眼圧検査

    KT-900(Kowa)

    KT-900は、眼圧の測定を行う検査機器です。自動エアーコントロール(被検者の眼圧に応じて自動的にコントロールする機能)や角膜中心厚を入力することで眼圧値を補正計算することができます。測定結果もすぐに出力できます。

     

    トリガーフィッシュシステム

    トリガーフィッシュシステムは、眼圧の変化によって生じる角膜曲率の変動を測定することで、眼圧変動におけるピークパターンを24時間にわたってデータを計測ことができます。
    ※角膜曲率の変動を5分ごとに30秒間自動で計測します。

    測定の仕組み

    コンタクトレンズ型のセンサーを目に装用し、眼圧の変化によって生じる角膜曲率の変動を電気信号に変換するセンサーが搭載されており、目の周りに装着するアンテナが、センサーからの情報を受診します。計測されたデータは、ケーブルを通してレコーダーに送信され、データが保存されます。計測終了後は、計測データを専用ソフトウェアに送信します。

    トリガーフィッシュシステムの有用性

    • 患者さんの負担が少なく、低侵襲で24時間眼圧変動測定ができる
    • 日常生活環境下における24時間の眼圧変動測定ができる
    • 睡眠中の眼圧変動測定ができる
    • 眼圧変動結果を数値として確認できる

    診察時間帯の眼圧測定数値が良好にもかかわらず緑内障の進行が診られる症例に対して、有効な検査となります。

    24時間眼圧計

    icare HOME

    眼圧測定を患者さんご自身で行っていただける眼圧計です。日常生活の眼圧測定が可能で、患者さんのケアを行うための必要なデータ記録・管理が容易にできます。

     

    手持ち眼圧計

    icare TONOMETER

    接触式の眼圧計ですが、点眼麻酔の必要もなく、測定時間が短いのでお子様の検査時などに活用いたします。

     

    視野検査

    ハンフリー視野計①(静的計測):ハンフリーMATRIX(ZEISS) 

    ハンフリーMATRIXは、視野欠損を短時間で効果的に早期検出できる検査機器です。
    検査は、暗室で行う必要もなく、レンズやアイパッチを装用する必要もありません。

    ハンフリー視野計②(静的計測):ハンフリーフィールドアナライザーHFAⅡ(ZEISS) 

    ハンフリーフィールドアナライザー(HFA)は、緑内障ケアにおける診断・管理における世界基準(グローバルスタンダード)となる静的視野計です。
    特徴としては、
    ・ 25年以上の臨床研究の大多数がHFAを採用している
    ・ 視野進行と検査間のばらつきとを統計学的に区別できる
    ・ 白内障の影響をできるだけ受けずに視野進行を鋭敏にとらえる
    ・ 検査時間が短く、綿密な閾値測定が可能
    ・ 視野欠損の早期検出が可能

    ゴールドマン視野計(動的計測):ゴールドマン型ペリメーター(Inami)

    ゴールドマン視野計は、指標を動かして見える範囲と見えない範囲を測定する(動的計測)と光の明るさや面積を変える事でその感度を測定する(量的計測)視野計です。

     

    細隙灯顕微鏡検査

    スリットランプSL130 (ZEISS) 

    細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査とは、細隙灯という拡大鏡を使用して、眼に細い光を当て、結膜、角膜、前房、虹彩、瞳孔、水晶体などの状態を調べる検査です。特殊なレンズを使用することで、硝子体や網膜の状態を診ることもできます。

     

    眼軸長検査

    眼軸長検査には、光学方式と超音波方式があります。

    IOLMaster700

    【光学方式】
    IOLMaster700は、白内障手術を実施するため(眼内レンズ選定)に必要となる眼軸長(角膜から網膜までの長さ)を測定する検査です。以前は、点眼麻酔を行い直接角膜に触れて超音波を使って測定しておりましたが、IOLMaster700では、レーザーを使用して行うために非接触で検査を行う事ができ、短時間で正確な測定が可能になり患者さんの負担も軽減されました。

    OA-2000(光学式眼軸長測定装置:TOMEY)

    高い組織透過度による高感度測定と、網膜水平面約1mmの範囲で41点の走査を行い、これにより得られたBスキャン像から混濁が少なく測定が可能な部位を自動で検出して測定を行う「多点の測定」により、従来の「1点の測定」では測定が不能だった混濁の強い眼でも測定が可能になり、高い測定可能率を実現しました。

    Aモード:A-Scan synergy

    【超音波方式】
    白内障による水晶体の混濁がひどい場合は、超音波を使って眼軸の長さを測定します。超音波方式では眼軸長以外にも角膜厚、前房深度、水晶体厚を同時に計測できるメリットがあります。

     

    レーザー前房蛋白細胞数検査

    FM-600(Kowa)

    FM-600(レーザー前房蛋白測定装置)は、前房(角膜と水晶体の間)を満たしている房水中のタンパク質濃度を測定する事で、眼に炎症がないか調べる検査に使用します。白内障手術前後にも必ず行う検査です。
    ※ぶどう膜に炎症がある場合、タンパク質濃度が高い房水が生成されます。

     

    角膜内皮細胞撮影

    CEM-530(NIDEK)

    CEM-530は、角膜内皮細胞を撮影して、細胞の密度・大きさ・形状などを観察する装置です。白内障手術の術前・術後検査、コンタクトレンズの適用可否診断、屈折強制手術・角膜移植などの術前後などに行う重要な検査です。

    EM-4000(TOMEY)

    EM-4000(TOMEY)は、「オート連続撮影」「解析・転送スピード向上」「タッチアライメント」で操作性・解析時間が従来の機種よりも大幅に改善されています。

    角膜曲率・屈折検査

    ARK-1α(NIDEK)

    屈折異常・角膜曲率測定

    ARK-1αは、角膜の屈折異常(遠視、近視、乱視)検査と角膜曲率半径を測定する機械です。

    調節機能解析

    目の調節機能を検査することができます。
    調節機能測定ソフトウェアAA-2を活用することで、<調節反応量>と<調節微動>を測定し、被検眼の調節緊張程度を解析・表示できます。
    メガネが合っていないと目の疲れ、頭痛、肩こりの原因となってしまいますが(眼精疲労)、調節機能解析装置を使用することで、『合っていない眼鏡』を『楽な眼鏡』『自分にあった眼鏡』を知ることができます。

    詳しくはこちら >>

    斜視検査

    ヘスチャートプロジェクター HE-183D

    眼球の動き(運動)をプロジェクターに移し、記録する検査です。

    プリズムバー

    内斜視、外斜視、上下斜視の眼位ズレの角度を測定できます。

     

    コントラスト・グレア検査

    CGT-2000(TAKAGI)

    CGT-2000は、両眼で検査を行い日常生活に近い状態のコントラスト感度とグレア感度を検査することができる機械です。30cm・60cm・1m・5mの4段階から検査距離を選んで行えるので、近方から遠方までのコントラスト感度測定が可能です。

     

    網膜電図検査

    ERG PE-2000(TOMEY)

    網膜電図検査は、網膜の電位変化を記録し、その波形から網膜が正常に機能しているかどうか調べることができる心電図のような検査です。また、角膜や水晶体が濁っていたり、硝子体出血等で眼底検査ができない場合に網膜の状態を調べる検査として有効とされています。

     

    フリッカー検査

    中心フリッカー値測定器

    中心フリッカー値測定器は、視機能検査の一つで主に視神経疾患の診断・評価を行います。

     

    白内障手術機器

    当院では、白内障手術機器を3台導入しております。白内障手術の内容によって手術機器を使い分けております。

    センチュリオン(Alcon)

    白内障手術の切開創を最も小さく実施できる手術機器です。白内障手術を実施する患者さんに乱視がなく、手術後も乱視の影響を極力受けないように最も小さい切開創(1.8mm)で手術を行うことができます。

    これまでより小さな傷から白内障手術を行うためにはたくさんの技術の進歩が必要です。小さい傷から手術するからといって手術時間が大幅にのびてはあまり意味がありません。そのため、この機械では従来より高速に核を乳化させるシステムが採用されました。
    次に、乳化した核を小さい傷から高速に吸い出す必要があります。核を吸い出したあとの眼は還流液に満たされます。従来はこの還流液の補充は重力による自然落下でしたが、補充が間に合わずに危ないことがありました。
    そこで、この機械では還流液に高い圧力をかけて、より高速に眼内に補充します。その結果、高速の吸引を安全に施行することが可能になりました。
    最後に、眼内レンズを折りたたんで眼内に挿入するのですが、これも小さな傷から挿入しないといけません。従来ではここまでは小さい傷でできていても、眼内レンズが小さな傷からは挿入することが困難であったために、せっかくの小切開創をレンズを入れるために広げる必要がありました。この機械では、機械の力をかりてレンズを挿入するシステムにより、従来では挿入困難であったより小さな傷からレンズを挿入することが可能になりました。

    吸引圧設定:従来機器との比較

    吸引時間短縮:従来機器との比較

    極小切開でIOL挿入可能

    Vision System With ACTIVE SENTRY™ Handpiece

    ※詳しくは画像をクリックしてください。

    シグネチャー(Abotto社)

    白内障手術機器で、手術内容によってセンチュリオンと使い分けております。事前検査で角膜内皮細胞が少ない場合、シグネチャーを使用する方が角膜内皮細胞への侵襲が少なく手術が行えます。

     

    白内障・硝子体手術機器

    コンステレーション・ビジョンシステム

    コンステレーション・ビジョンシステムは、最新の網膜硝子体手術装置です。従来の手術装置と比較して硝子体カットレートの倍速化・灌流圧供給システムによって高い安全性が追求され、手術を行う際にあける3箇所の穴も27G~25G(0.4mm~0.5mm)と極めて小さく、侵襲の少ない手術が可能です。白内障同時手術の際に使用します。

    緑内障手術機器

    トラベクトーム

    トラベクトームは、緑内障手術(流出路再建術)を従来の手術よりも低侵襲(傷口が小さい)で手術を行うことができます。手術方法も通常とは異なり、結膜・強膜を切開せずに、角膜を1.7mm切開し、専用機器を使い内側から繊維柱帯を電気焼灼し、房水の流出率を改善します。
    トラベクトームにはライセンスが必要となり、専門講習を受けた医師のみ使用が可能です。

    手術顕微鏡

    OPMI Lumera T(ZEISS)

    Lumera Tに搭載されている照明技術は、従来の機器より立体的にリアルな術野で手術を行う事ができます。また、電磁ロックシステムによって手術顕微鏡のポジショニングを容易に行う事が可能です。白内障手術では、VERIONの検査データを取り込み、手術中の術野に投影する事ができます。

    【特徴】

    広角眼底観察システム

    Resight 500(ZEISS)

    広角で眼底観察を行う事ができ、網膜の状態を鮮明な画像で得ることが可能です。

    【特徴】

    眼内内視鏡システム

    FT203F(ファイバーテック)

    内視鏡を使った手術を行う際に使用します。

    涙道内視鏡

    涙道手術を実施する際に使用する内視鏡です。

    レーザー機器

    YAGレーザー:Tango(ELLEX)

    Tango(ELLEX)は、SLT(緑内障:繊維柱帯形成術)とYAGレーザー(後発白内障・緑内障:虹彩切開術など)の2つのレーザー機能をもったレーザー機械です。
    ・SLT機能:
    繊維柱帯の有色素細胞のみを選択的に傷害して基本構造に影響を与えることなく治療が行える(低エネルギー・低侵襲)ので、繰り返し治療が可能で、手術治療に影響を与えません。

    ・YAG機能:
    少ない照射数と低累積エネルギーで効果的に組織切開を行うので、後発白内障のレーザー治療時に眼内レンズに点状の傷が生じるリスクを激減させます。

    マルチカラースキャンレーザ光凝固装置 MC-500 Vixi™(二デック) 

    マルチカラースキャンレーザーは、緑内障のレーザー虹彩切開術(LI)で虹彩を焼き固める際に使用したり、隅角形成術(LGP)で虹彩を収縮させる際に使用するレーザーです。網膜光凝固術の治療も可能です。

    特徴
    • 多彩なスキャンパターン
    • モジュール式レーザ、多種類のデリバリユニットとの豊富な組み合わせに対応
    • デュアルデリバリ対応で双眼倒像鏡及びエンドフォトデリバリの選択が可能
    • 黄色レーザにYellow 577nmを採用。最大出力はハイパワー1500mW
    • スポットサイズ設定を大きくしても角膜上のパワー密度を上昇させないSOLIC機能を採用
    • 低消費電力(100V電源)と優れた安全性、耐久性を実現
    機能・性能

    スキャンパターンが22種類あり、網膜の状態に合わせたパターンが選択できます。